リロード東京 » Blog Archive » マンガで理解!資本主義について

現代では、コンビニでお金を支払えばパンやお菓子を購入することが当たり前のように出来るようになっています。パンやお菓子には体の力を作る使用価値というものがあります。その他にもお酒には気分をよくさせる使用価値、漫画は人を楽しませるという使用価値があります。資本主義社会において、お金は様々なものと交換できる。この資本論を読めばそういった資本主義社会を理解することができます。

 

経営者が扱う商品には、表と裏の商品がある

表の商品は、その会社が販売している商品やサービス。裏の商品とはその会社で働いている労働者の労働力です。会社が販売している商品やサービスは、一人の人に買ってもらわなくても別の人に会社の商品やサービスを買ってもらえば会社に利益が出る。労働者の労働力は会社の経営者が労働力の価値を決めることができる。資本主義社会において、資本家がすごく優位な立場にある。

剰余価値とは、マルクス経済学の基本的な考え方で、生活に必要な労働を超えた剰余労働が対象化された価値を指します。

日当1万円の労働者が一日で売り上げた金額が5万円あった場合、5万円-1万円で4万円ものお金が会社に取られてしまいます。この時の4万円を剰余価値という。

この剰余価値をさらに大きくしていく方法が2つある。

まず1つ目が絶対的剰余価値生産

会社で働く労働者の労働する時間を増やすこと。残業代などが増えてしまうが労働者により生産される剰余価値も増えていく。

そして2つ目が相対的剰余価値生産

商品を大量生産し生産力を向上させ、生活に使う費用が安くなれば巡り巡って、労働者に支払う給料も安くすることができる。

19世紀のイギリスの田舎町に住んでいるロイ・オスカー・クレアの三人の恋物語を描かれている。ロイが立ち上げた会社を中心に資本主義の発展が記されている。経済学者マルクスの考え方が織り込まれている。

この本を読む前までは、身の回りのものは需要と供給によって成り立っている、ということくらいしか資本主義について理解していませんでした。この資本論を読んで資本家は労働者にたくさん労働をさせ剰余価値を作り出しそれを搾取していたり、今の資本主義社会では資本家にならないと経済的に豊になれないのだと気づかされました。